サンクスギビングでアップステートまで行ったけれど、
その次の日には、この前亡くなった丸ちゃんのおばあちゃんと
おじいちゃんが昔長いこと神父さんをしていたという
ゆかりの地の教会でもう一度お葬式をするということで
朝早くから車でアムステルダムという所まで
3時間ほどかけて移動しました。
そこでお葬式をした後、今度はそこから40分ほど離れた
ニューヨーク州の州都でもあるアルバニーにある
お墓までみんなで行って、おばあちゃんのお骨を
おじいちゃんの隣に埋める作業。
集まった親戚の人たちの多くは、丸ちゃんの家族を含めて
その日はそこにホテルをとって一泊したようですが、
ちょうどそこからだとニューヨークは2、3時間ほどだったので
私たちはみんなと夕食をとった後そのまま帰って来ました。
全部で3日間ほどでしたが、サンクスギビングの当日以外は
ほとんど車での移動で、あんまり祝日でゆっくりした
という印象のないサンクスギビングでした。
でも、このお葬式をしてお骨を埋めることで
ようやく丸ちゃんのお母さん達兄弟も
一区切りついた気持ちになれたようです。
やはり、大切な人を亡くして悲しいのだけど
現実的には、ただ悲しんでばかりはいられないのですよね。
色んな手続きもあるし、処分しなきゃいけないことなどもあるし。
今回は、おばあちゃんの一番近くに住んでいたおじさんが
色んなことをほとんど全部やってくれたようです。
このマークおじさんには一人娘がいるのですが、
この子がまた賢い、かわいい子なんです。
10歳くらいなのですが、おじさん達が割と年をとってから
生まれた子なので、話すことが結構大人っぽかったりするのですが、
だからと言って子供の無邪気さやかわいらしさもしっかりある。
嫌みのないとーってもいい子なのです。
この子が、お葬式の時にちょうど私のすぐ後ろにおじさんとおばさんと
一緒に座っていたのですが、身内の人達がそれぞれに
おばあちゃんの思い出を語ってメッセージを言ったりする
とても涙なしにはいられない場面をどうにか乗り越えて
神父さんがまた話を始めた頃に、何やら背後から
ンズズーッ、ンジーッとかいう音が微かに聞こえて来ます。
最初は、後ろのその子が泣くのをこらえてそんな音を
出しているのかなあと不思議に思っていたのですが、
なかなか止まる気配がありません。
そのうちに、ンズーッという音が、ズーッという
ロングトーンになり、しかもそのまま切れ間もない状態!
彼女が何の理由でそんな音を出しているのかは
もはや関係なく、私は笑いをこらえるので必死!
こんなところで笑ったら、おばあちゃんにも失礼だし
周りのみんなにも失礼じゃないか。
しかもさっきまで私だってあんなに涙していたのに。
ここで笑ってしまったら一生の不覚!
と一生懸命こらえたのですが、彼女の不思議な音攻撃は
容赦なく背後からこれでもかこれでもかと攻めてきます。
ついにそのバトルに破れてしまった私の肩は
上下に大きく波打って止まりません。
しかも、さっきまでの悲しみの涙は、
笑いをこらえるための涙と早変わり。
ごめんなさい!おばあちゃん!!
私はもうだめです。。。
左隣に座っていた丸ちゃんの妹のキャロラインも
私の異変に気付き、肘でちょちょんとしてきましたが
本人も笑いをこらえられない様子。
右隣の丸ちゃんも、何が起こっているのかを察知したらしく
「大丈夫?」と小声で聞いてきましたが、
大丈夫なわけあるかーい!
キャロラインと丸ちゃんの二人に守られて
やっとこさ静かな神父さんのお話が終わり、
どうにか式も無事に乗り越えられました。
式が終わるやいなや、この小さないとこちゃんの
お母さんが、「ほら、今のうちに思いっきりやっちゃいなさい。」
と言ったことで、やっとこの子はずっと鼻をかみたいのを
できるだけ人に迷惑をかけないように小さな音でやろうと
していたのが、あの音の原因だったのだと分かりました。
なんていじらしい!でも、お陰で大変な目にあっちゃったよー。
こんなに笑いをこらえようとしたのは本当に何十年ぶりかも
というくらいの拷問でした。
でも、このおばさんもおじさんも、ユーモアのある人たちなので
私が一生懸命笑いをこらえていたのもユーモラスにとってくれて
本当に助かった。。
このような人たちに育てられているから、このいとこちゃんも
こんなにかわいく素直に育っているんだろうなあと
つくづく思ったのでした。
いやあ、それにしてもあれは辛かった。
思い出すたびに笑えて仕方がない出来事でした。